レポート

秋の東日本連盟集会「冒険家入門 無人島でミッションに挑戦!」

レポート

開催:フォーゲル東日本連盟

天候:晴れ 最高気温25.5度

日時:2023/11/4(土)

場所:横須賀の無人島「猿島」

笑って困難にあたる

冒険家入門 無人島でミッションに挑戦!

 今回の集会の舞台は「無人島」。船で島に向かうワクワク感と廃墟の中を進むドキドキで、笑って困難に当たる冒険心を育てようという願いを立てました。

 今回の舞台は神奈川県横須賀市の無人島「猿島です。ここには幕末から第二次世界大戦にかけて日本軍の防衛拠点がありました。現在は一般に開放されており、船で行くことが出来ます。島では廃墟となった防衛設備跡の見学や砂浜でのバーベキューが出来るようになっています。

※Pチームはプログラムチームの略。企画運営担当リーダーを指す。今回はマネジメントも兼務。

※各ミッションの詳細は後述。

基本
  • 隊服ネッカチーフ
  • 昼ごはん、水筒、おやつ
  • ハンカチ、ティッシュ
  • レジャーシート
  • 参加費(大人2000円、小人1000円)
プログラム用
  • 筆記用具
  • 懐中電灯(あれば)
  • 双眼鏡(あれば)

※参加費は島への往復費

  • 10:00
    集合、受付

    担当リーダーH、K

     担当リーダーは事前に全員分のチケットを購入する必要がある為、9:30頃に集合しました。
     島までは意外と近いので、船に乗ってる時間は約10分。先頭に立つと波が迫ってくる様子がよく見えるため、臨場感があり、冒険気分を味わえます。

  • 10:30
    乗船

    シーフレンドゼロ号です。海の友達ゼロ??と思いましたが、他に1号と2号もあったので違いました。

  • 10:40
    到着、トイレ休憩

  • 10:50
    開会式

    担当リーダーK

     砂浜で開会式をしました。波の音が結構大きくて声が通りづらかったのが少し想定外でした。
     トイレが島の入口付近にしかない為、できる限り出発前に済ませ、途中行きたくなってしまった場合はリーダーに伝えてから誰か大人と行くように伝えました。

  • 11:10
    説明

    担当リーダーK

     今回のテーマを発表。「冒険の地図」を配り、ミッションのルールを説明しました。

    表:地図

    裏:ワークシート

  • 11:30
    ミッション①②開始

    「冒険の地図」を手に、二つのミッションに挑戦。

     道中はこのような廃墟が続いており、自然の力を感じさせます。

ミッション1猿島を調査せよ!

隊員達は持参した双眼鏡や懐中電灯を使いながら、島の施設跡や生き物を探すビンゴに挑戦しました。

担当リーダーK

  出発前のルール説明をしてる側から「あれじゃない?」「みつけた!」とキョロキョロし始めてしまい、進行する側としては少し困りましたが、周りのものに興味を持ってもらえた証拠かなと思うので良かったです。

ミッション2潜入中のリーダーを探せ!

 先に島に潜入し調査をしているという3人のリーダーを捜索しました。

担当リーダーR、H、M

リーダーは私服姿で観光客に紛れており、身体のどこかにネッカチをつけているのがヒントです。それぞれ違う色のシールを持っていて、出会えたらワークシートに貼って貰えます。

リーダーA
「レンガづくりのトンネル」に潜入していました。ビンゴの中の「兵舎」と「弾薬庫」の見分け方について教えてくれました。

リーダーB
「オイモノはなひろば」の先にある海岸の岩場に潜入していました。「猿島」という名前の由来をクイズ形式で教えてくれました。

リーダーC
「てんぼうだいひろば」に潜入していました。冒険の記念として、集合写真を撮ってもらいました。

  • 12:40
    昼食

     地図右上のドクロ部分は封鎖されている為、人通りも少ないだろうと予想し、ここで昼食にしました。封鎖されていることを知らなかった人たちが定期的に来ましたが、ここは道が膨らんでおり、ちょっとした広場のようになっている為、あまり問題はありませんでした。

  • 13:40
    ミッション③

ミッション3最終試練

担当リーダーR、H

 午後には最終試練として2つのゲームに挑戦。自分の身体で物の大きさを測るクイズをしたり、目隠しをして音を頼りに歩いたりと冒険家に必要な五感を鍛えました。

 物の大きさが気になった時、自分の体のパーツの大きさを知ってさえいれば、定規やメジャーがなくても大体の大きさを知ることが出来ます。

手順
  1. 身体をメジャーで測ってもらう
  2. お題の物の大きさを身体で測る
  3. 答え合わせをする。
お題
  • 三通りの長さに切った紙

 ほとんどの隊員が小学校1〜2年生で、少し難しかったかな?と思いましたが一生懸命計算しており、みな結構いい線行ってました。

 人間が普段得ている情報の8割は視覚からだと言われていますが、今回はそれを遮断して、耳を頼りに歩くことに挑戦しました。

手順
  1. 2人1組になり、1組につき1つずつ使う楽器を選ぶ。
  2. 挑戦する順番を決め、先に挑戦する人はネッカチで目隠しをし、もう1人は楽器を持つ。
  3. リーダーの合図で一斉にスタートし、相方の楽器の音を頼りにゴールを目指す。余った楽器でリーダーが妨害をしてくるので、騙されないようにする。
用意した楽器
  • トライアングル
  • カスタネット
  • タンバリン

 今回隊員が6人で3組だったので、楽器は1つ多い4個にしました。

 恐る恐る進む子も居ればスイスイ進む子もいて驚かされました。みな無事にゴール出来、達成感のある面持ちでした。

  • 14:30
    参加賞授与

    担当リーダーM、K

     3つのミッションを達成したご褒美としてお菓子を配りました。

  • 14:20
    閉会式

    担当リーダーR

  • 14:30
    自由時間

     出航時間まで船着場近くの砂浜で遊びました。隊員達は靴を脱いで波打ち際で大はしゃぎでした。

  • 14:50
    乗船

     隊員達は名残惜しそうでしたが、この便を逃すと16時まで船がないので、大慌てで足を洗い列に並びました。

  • 15:00
    解散

    解散後、隊員たちは近くの公園で遊んだり、「軍艦みかさ」の見学に行ったようです。Pチームは「ヨコスカポートマーケット」に行き、お土産を買いました。

 準備はPチーム中心で行いましたが、会議自体は東日本連盟全体で行ないました。

準備のスケジュール
  • 9/10
    開催日程決定

     LINEでアンケートを取りました。

  • 9/29
    開催地の候補選出と決定

     Zoomで会議しました。夏のキャンプが台風の影響で中止してしまったということもあり、自然を感じる集会にしたいという話になりました。結果、猿島に決定しました。

  • 10/10
    集会の願いと雨天開催地の仮決定

     Zoomで会議しました。この時点での願いは東日本連盟の2023年度基本方針と同じでしたが、この後下見に行った際に「勇気」が良いという話になりました。

  • 10/14
    下見

     K、H、Mの3人で行きました。目的は現地を確認して、集会テーマを決めることと、出来そうなプログラムの発案です。ガイドツアーに参加して島の歴史を学びつつ、コース確認をし、関所や昼食の場所、ゲームが出来そうなポイントを探しました。島を一周した後、管理棟の展示を見てネタ探しをし、休憩スペースで集会のテーマとプログラムについて話し合いました。船に乗って島に向かうワクワク感や、雰囲気のある廃墟や暗いトンネルを通るドキドキから、テーマは「冒険」が良いという話になりました。

  • 10/26
    プログラムの詳細と役割の決定

     Zoomで会議しました。Kが組んだプログラムの確認と、関所に立つリーダーの選出や、創作ゲームのアイデア出しをしました。

  • 10/31
    ゲームの決定と最終確認

     Zoomで会議しました。Pチームの役割の再確認と考えたゲームのルールを決定しました。

  • 11/4
    本番当日

担当リーダーK

 「冒険家」という集会テーマを演出するためのワークシートを作成しました。イメージは古い宝の地図です。ワークシートをそのまま記念に残せるようにしたいなと思い、少し熱が入りました。島の地図は公式ホームページ等にも載っていますが、少し細かくて大人向きな感じだったので、デフォルメしたものを自分で作りました。

表:地図

裏:ワークシート

 今回小学1年生の隊員が多かったので、ワークシートは平仮名多めで、漢字にはできる限りふりがなを振りました。紙はクラフト紙を選び、古めかしさを演出。シールは光沢紙に印刷してひとつずつハサミで切り出し、裏に両面テープを貼って作りました。

 地図とワークシート、シールの画像はiPadで制作しました。ワークシートのイラストは「いらすとや」から持ってきたものがほとんどですが、ウミウ・だんやくこ・へいしゃの絵はないので、自分で描きました。イラストは「 Procreate」、作図や文字のレイアウトは「Affinity Designer」というアプリで行ないました。

指示と時間配分

 指示の出し方と時間の見積もりが甘かったなと感じています。思った以上に出発に時間が掛かってしまい、道中もコミュニケーションを取りながらでゆっくり進んだので、12:00昼食の予定が12:40になってしまいました。

関所の位置

 ガイドツアーの団体がひっきりなしに通るのが想定外でした。関所でその場所の説明を子どもたちにしていると、後ろから来たガイドの方に迷惑がられました。たった数分のことで、長時間場所を占有したり、大声で話をしていたわけではないので、少し残念な気持ちになりましたが、隊員には影響がなかったので良かったです。事前に禁止事項(猿島公園管理要領)を確認してからプログラムを組みましたが、こういうことは実際に直面してみないとわからないなと思いました。

 テーマや小道具を工夫することで、非日常感が演出出来れば、隊員たちが目的意識を持って楽しく取り組んでくれるのではないかという考えで準備に臨みました。それ自体はどこまで効果があったかは定かではありませんが、笑顔あふれる集会でした。集会後、参加隊のリーダーから隊員たちが「また猿島にいきたい!」と言っているという嬉しい報告がありました。

 遠足型集会はその場所を観光するだけでももちろん楽しいのですが、集会という意識を持って企画することを今後も忘れないようにしたいなと思います。

コメント

  1. 太田 武明 より:

    集会レポートありがとうございます。
    ウインズのリーダーの演出で、
    いわおの隊員たちもとても楽しむことが出来ました。

    宝の地図が秀逸で、
    デザインもさることながら、
    紙質等にもこだわって頂き、
    大人が「すご〜い」って驚くレベルでした。

    かなり人が多く、
    狭いところなので、その辺の折り合いが難しかったですが、
    上手に進行してくれたと思います。

    また、ゲームも少人数だったので、
    いつもと違うアプローチのゲームだったので、
    隊員たちもいい経験ができたと思います。

    …そのあとは、砂浜で走り回ったり、
    解散後も公園や「軍艦みかさ」で走り回ってましたので、
    1日満喫したようです。

    事前の準備から、当日も含め、
    色々と考えてくださり、ありがとうございました!